2020年 8月 7日 物質理工学院 #とは
こんにちは!担任助手の吉田です!
例年の予定と大きくずれた大学も、ついに夏休みを迎えました。
さて、自分は今、東京工業大学の物質理工学院というところに通っているのですが、ただでさえ東京工業大学が謎なのに、その中でも物質理工学院というもっとわかりにくいところなので、何をしているのか全然わからない、という人もいると思います。というか、むしろそういう人の方が多いかもしれませんね。
そこで、今回は、東工大について軽く触れながら、物質理工学院の実情についてお話ししていきたいと思います!
まず、「物質理工学院」という名前を冠していますが、ご存じの通り僕は大学院生ではありません。
ではなぜ「院」と名乗っているかというと、2016年4月から、東京工業大学では、日本で初めて学部と大学院を統一して、「学院」を設けたためです。これは、入学時から大学院までの出口を見通すことで、自らの興味・関心に応じて多様な選択・挑戦が可能にするためだそうです。
学院ごとに専攻することができる学系が決まっており、物質理工学院は、「応用化学系」と「材料系」の二つの学系から選択することが可能です。
受験する時に学院自体は選択しますが、実際には一年次では系所属をせず、全員が教養科目を履修し、幅広く学問を学びます。そこで様々な学問に触れた後、二年次からはその学院から1つ系に所属し、専門科目を履修、研究します。ちなみに、系所属は希望がベースですが、その希望が通るかどうかは1年次の成績で決まります。
大学院にあたる課程では、より細かい専攻分野を決定するコースの選択があり、より細かく分けられます。
東工大の履修のシステムの説明を軽く終えたところで、物質理工学院から所属することができる2つの系の説明に移りたいと思います。
先述の通り、物質理工学院からは、応用科学系と材料系と2つの系から選択が可能です。それぞれについて、概要と魅力を説明していきたいと思います。
応用科学系…物質を深く理解して最先端化学を学ぶ
上に書いた文言は、応用科学系が掲げている、目指す人材です。化学工学の分野で実践的に活躍ができるような研究が行われています。
応用科学系から所属が可能なコースは「応用化学」「エネルギー」「ライフエンジニアリング」「原子核工学」の4つがあります。ここからも分かるように、社会に貢献する化学、が重視されています。
例を挙げるなら、自動で浄化される壁などに利用されている、光触媒の研究も応用科学系では行われています。壁の汚れが放っておいてもきれいになる、というと凄さが伝わりやすいでしょうか。
語ると本当にキリがないですが、とにかく化学を深く学び、実世界への貢献を目指す。これが応用科学系です。
材料系…社会を支える”材料”のプロフェッショナルを目指す
上の文言は、材料系が掲げている、目指す人材です。産業界が求める、材料学分野の先導的科学技術者を育成するような研究が行われています。
材料系から所属が可能なコースは、「材料」「エネルギー」「ライフエンジニアリング」「原子核工学」の4つがあります。応用科学系からも所属が可能なコースもありますが、こちらも産業に貢献する力をつける内容になっています。
材料学の主な2つの目標は「新しい材料を開発する」「現在の材料をより安価でより安全なものに置き換える」という点にあります。
例えば、ハンダ。理系の高3生なら「スズSnと鉛Pbの合金でしょ」と即答するかもしれません。しかし、最近では有毒な鉛の使用を抑えるため、スズSnと銀Agを主成分とするハンダの開発も進んでいます。
また、材料系は、応用科学系と比べると、化学以外の学問分野も大きくかかわっています。数学や物理学などの教養も求められます。
こちらも魅力を語るときりが無いですが、問題を発見できる包括的な能力と、それを化学で解決する力をつけ、社会に貢献する。これが材料系です。
かなり長くなりましたが、物質理工学院についての紹介は以上になります。
最後に、吉田はどちらに所属したいの?というお話ですが、自分はどちらも魅力的過ぎて決められていません!
あと半年、じっくり考えながら学問にはげみたいと思います!
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