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2023年 5月 23日 全国統一高校生テストに向けて(国語の勉強法)
こんにちは!担任助手1年の福富です。そろそろ梅雨ですね~。僕は湿気と低気圧に弱いのでこの季節がなかなかに辛いです。。
さて、全国統一高校生テストまであと20日になりましたね!!20日って聞くと近いような、遠いような、あまり実感もわかないですよね笑。でもボーっとしているとあっという間に当日になっちゃいますよ!今のうちから毎日コツコツ準備をしていきましょう!!
今日僕がお話しするのは国語、、の中でも特に苦手な人が多いであろう古文の勉強法です!!実は僕、大の古典好きで受験生時代は古文・漢文が一番得意科目だったんです。なので古典のことだったら無限に語れちゃうんですよ~笑。おすすめの物語や和歌もたくさんあるのですがここで話すと長くなっちゃうので割愛します(興味があったら受付で会ったときに聞いてください!!)。それではいきましょう!!
① 古文の勉強って何から始めたらいいの?(中学生~高2向け)
皆さん古文の授業がいつから始まったか覚えていますか?だいたい中学1年生の冬か2年生の春ぐらいでしたよね。でも今これを見ているあなた、そのときからずっと古文という科目を遠ざけてきたんじゃないですか??そしたらいつの間にか高校生、古文が全く分からない!何から始めたらいいの!?、、あるあるですね~。ズバリお答えしましょう!基礎の基礎からやってください。中学2年生レベルのことから始めましょう。基礎の基礎とは主に二つ、活用と助動詞です。カ行変格活用、言えますか?助動詞「む」の意味6つ言えますか?音読したり、語呂合わせで覚えたり、方法は何でもいいのでとにかくこれを覚えてください。
活用を覚えるときには大事ことがあります。それぞれの活用形の意味を把握することです。未然形とは何か、已然形とは何か、それがわかっていると覚えやすくなりますし、忘れても推測できるようになります。まずはどういった語句に接続するときにこの活用形になるのか、を考えてみてください。例えば、未然形は”まだ起こっていないこと”を表すので「~ず」につながるように活用します。「思ふ」は「思はず」となるので未然形は「は」です。また、已然形は”すでに起こったこと”を表すので「~ども(〇〇するけれども)」につながるように活用します。「言ふ」は「言へども」となるので、已然形は「へ」です。こんな感じで当てはめていくと例外はありますがほぼすべての活用に対応できます。
活用・助動詞・基本単語がある程度分かれば、古文が全く読めないということはなくなります。単語については番外編で覚えるコツをお話ししているので気が向いたら覗いてみてください。
② 古文の読み方(高1~高3向け)
次に古文をどうやって読んでいけばいいのか、古文の読み方についてお話していきます。古文ってなんで読みづらいと思いますか?その理由の一つは、省略が多すぎるからです。現代語訳を見ても、どこに書いてあったの?となるようなことも少なくないですよね。もちろん全部の省略された内容を推測することはできません。読むうえで絶対に抑えたいのは主語と述語の省略です。細かい本文の細かい内容が分からなくても、誰が何をしたのかさえ分かればだいたい意味はつながります。
主語を見分けるためにまず注目したいのは接続助詞です。「を」「に」「が」「ど」「ば」などが有名ですね。接続助詞があると文章が一度区切られるので、主語の変化が起こりやすいです。必ず変わるわけではないので注意が必要ですが、これらの単語を見たら一度立ち止まって主語が変わるかもな、と考えてみてください。
次に注目したいのは敬語です。文に敬語がある場合はその敬意の方向を見ることで何が主語なのかを見分けることができます。話し手にとって各登場人物がどういった立場にあるのかによって使われる敬語の種類が変わるので、例えば尊敬語が使われていたら主語は話し手にとって自分以上に身分が高い人物、となるわけです。「~させたまふ」など二重で尊敬語が使われていたら必ずそれは天皇や皇后などの極めて身分が高い人の行為である、というのも抑えておけるといいですね。
古文を読むのが苦手な人はこれらに注目して、主語と述語を確実に判断しながら読んでみましょう。読めるようになったらいよいよ実践です!!
③ 共通テスト古文の解き方(高2・高3向け)
お待たせしました!最後は共通テスト古文の解き方をお話しします!いくら文章が読めても解けなきゃ意味ないですよね。実際、言ってることは分かるんだけど正解が出せない!!って人はよくいるんです。ここで古文の解き方(*あくまで一例であり、誰にでも役に立つとは限らないので参考程度にしてくださいね)を知って、しっかりと本番で得点につなげられるようにしましょう。
まず本文を読み始める前に準備するべきことがあります。見出し文、注、問題文に目を通すことです。古文の問題に入ったらまず見出し文を読みます。共通テストの見出し文は、「【文章Ⅰ】は~、【文章Ⅱ】は~。」という感じになっていると思いますが、全部読んでください。読み始める前に2つの文章の関係性を理解していれば、文章のどこを比較すればいいのかが見えてきやすいです。次に注を読みます。本文を読み始める前はざっと目を通す程度でもいいですが、いくつかチェックしてほしいこともあります。人物と和歌を説明する注です。人物の注は、その人がどういった役職で、どのぐらい偉い人で、主人公にとってどういう関係か、まで見ておけるといい感じです。和歌の注は、引用された歌やその説明などが書いてあるんですけど、問題に直接関わってくることが非常に多いのでめちゃめちゃ大事です。この二つは本文を読む前にできればしっかり見ておきたいですね。最後に問題文を読みます。ざっと目を通して何を聞かれているか(理由、内容、心情など)を把握しましょう。それが終わったらいよいよ本文です!
本文を読むときに意識してほしいことは2つ、「全部読むこと」と「全部訳さないこと」です。共通テストはとにかく早く解くことが求められるテストです。なので一文一文を丁寧に訳していたら時間が無くなっちゃいますね。一方で、共通テストは文章全体を通した内容把握も必要になります。文章を飛ばし飛ばしで読んでいて最後の問題になったときに焦って該当箇所を探していたら絶対に間に合いませんよね。だからちゃんと全部に目を通して文章の流れを把握することがとても大事なんです。大丈夫、そのぐらいの時間は十分あります。
では、どこを訳してどこを訳さないのか。必ず訳してほしいのは傍線部とその前後の文です。傍線部は出題者がこの部分を問題にしたい!と思って設置したものなので、重要な文法があったり、文章全体の中でも核となってくる場面だったりすることがかなり多いです。訳すときは品詞分解をして文法と内容をしっかりと把握してください。傍線部の前文に”ここからちゃんと読むマーク”をあらかじめつけておくといいですよ。
共通テストは確かに時間はなかなか厳しいですが、読解自体の難易度は易しいのでしっかりと文章の流れがわかれば解けるようになります。頑張ってください!!
番外編 古文単語を覚えるコツ
ここからは番外編で、古文単語を覚えるコツを話そうと思います。単語帳の意味を丸暗記するのって大変だし、覚えたとしても本番で忘れてしまったり、単語帳の意味だとしっくりこなくて問題に対応できなかったりすることってよくありますよね。。僕も現役時代に単語帳に載っているすべての単語を覚えていたかというと全然そんなことはないんです。今から教えるコツを押さえておけば、単語の意味を完璧に覚えていなくてもかなり問題に対応できるようになります。
・覚えなければいけない単語
もちろん覚えるしかない単語もあります。「現代語と意味が違う単語」と「現代語にはない単語」です。あからさまなりの意味、知っていますか?現代語だと「明らかだ;わかりやすい」という意味ですが、古文では「かりにも;ちょっとの間だ」という意味です。現代語と古語でこんなにも意味が違うんです。では、なのめなりの意味はどうですか?今度は現代語では全く見ない単語ですね。これは「いい加減だ;平凡だ;(格別に)」という意味です。残念ながらこういったの単語は覚えるしかありません。ただ、問題を解いてるときに、選択肢に現代語の意味と全く同じものがあったら少し疑ってみてください。
・+-で分ける
単語を覚えるときにやってほしいのが、+-で分けるです。いい意味を表す単語、悪い意味を表す単語はどちらもたくさんあります。しかも同じ単語なのに3つも4つも意味があるものもあって、いきなり全部覚えるのは大変ですよね。そんなときはその単語の+-をまず理解しましょう。単語が出てこなくなったとき、この単語は+(-)の意味で使われるなと思い出せれば、いくつかの選択肢を外せることもあり、問題に対するアプローチがしやすくなります。よし、よろし、わろし、あしの四段階ぐらいで分けておくといいですね。
漢字と一緒に覚える
古文単語は漢字と一緒に覚えると、とてもわかりやすいです!例えばあたらしという単語、これは新しいという意味ではなく「惜しい;もったいない」という意味です。わかりづらい!!でも漢字を見れば一目瞭然です。あたらしは漢字で「惜し」と書くんです。これを知ってたら間違えようがないと思いませんか?大体の古文単語には漢字があります。意味が分かりづらい単語でも漢字を知っているだけで、結構簡単に覚えられますよ。
古文単語を覚えるときは以上の三つを意識してみてください!単語が覚えやすくなるだけでなく、かなり実践でも活かせるようになると思います!!
いかがだったでしょうか!とっても長くて大変でしたね。ここまで読んでくれてありがとうございました!!今回は古文だけになってしまいましたが、漢文についてもそのうちお話しさせてもらえたらなと思います!ではまた!!
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